知育って何?
なんで知育なの?
どんな効果があるの?
こんなことを思っていませんか?
私は、知育について猛勉強し、関連する本は片っ端から読むだけでなく、講座を受けたり、教育に関する論文を読んだりして、実際に自分の子育てにも取り入れて実践しています。
そんな私が、今回はこれらの悩みを解決していきます。
知育とは?
知育とは、イギリスの学者であるハーバート・スペンサーによって提唱された「三育」のうちの1つです。
三育とは「知育」「徳育」「体育」の3つの教育のことを指します。この3つをバランスよく学んでいくことが大切とスペンサーは唱えています。
知育は思考力や判断力、想像力など自分で考える力、知的能力を育てる教育です。
徳育は思いやりや責任ある行動、助け合いなどの心を育てる教育です。
体育は健やかな体を育てるための教育です。
この三育の考え方は日本の教育基本法の第二条の教育の目標の中でも取り入れられています。
○ 教育基本法では、第一条において、教育の目的(※1)を、「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」と定めている。そして、第二条においては、教育の目標(※2)を、知・徳・体の調和のとれた発達を基本に、自主自律の精神や、自他の敬愛と協力を重んずる態度、自然や環境を大切にする態度、日本の伝統・文化を尊重し、国際社会に生きる日本人としての態度の養成と定めている。
1.徳育の意義・普遍性|文部科学省
よく学校に「知徳体」と書かれた額が掲げられているのを見たことありませんか?あれはまさに三育のことだったのですね。
日本における歴史的な背景としては、明治にさかのぼります。西洋に追いつくことが急務となった日本で、福沢諭吉が書いた「学問のすゝめ」にスペンサーの三育が取り上げられたことで、広まっていきました。
この三育は幼児期においてもバランスよく学ぶことが大切です。
徳育はしつけという形で徳育の基本のようなことを学ぶことができますし、体育はお外で遊ぶなどで基本的な運動能力と健康な体を自然と身につけることができます。知育も日々の生活の中で子どもは色々学ぶものです。
しかし、特に0~4歳頃までは脳のシナプス数が急激に増える時期で、このあとは、減る一方であることに注意が必要です。(ハッテンロッカーのシナプスの密度と年齢の研究による)
シナプスの数が多いほど脳の情報伝達が早くなり、賢いと考えられます。しかし、使われないシナプスはどんどんなくなっていきます。つまり、4歳頃までのシナプスの数が高いときに、たくさん脳を使いシナプスを使うことが大切です。
知育の効果とメリット
知育を行うことは次のような効果とメリットがあります。
- 学ぶことが好きになる
- 自分で考え解決する力
- 創造力が高くなる
幼児の知育のための教育は、学校のような詰込み型の勉強とは違い、個々人の成長に合わせて自主性を重んじて活動をしていくものが多いです。
例えば、有名なモンテッソーリ教育では自分で教具と呼ばれるおもちゃを選択し、自らそのおもちゃを通して学んでいきます。おもちゃを触る中で、使い方を発見したり、上手に使えるようになったりすることで、学ぶことが楽しくなっていきます。
また、最初はおもちゃの使い方がわからなかったり、上手に遊べなかったりしますが、自分で解決策を探していくことで、自分で考えるという力を鍛えることができます。
考える過程で、こうしたらこうなるのではないか?こういうこともできるのではないか?と考えることで創造性も高まります。
学ぶことが好きになるということが重要で、好きになれば、自分から学ぼうという姿勢が生まれ、自主性が育まれます。結果的に、自分で考え自分で行動する自立した大人へと成長することになります。
デメリット
一方で、デメリットや注意点もあります。
- 親の焦りから、親の評価や価値観を押しつけてしまう
- 成果が見えない時に親のストレスになる(結果、子どももプレッシャーを感じストレスになる)
- 他の子どもと比較して無理な要求をしてしまう
- お金がかかる
知育に張り切りすぎてしまうと、大人側が力が入りすぎてしまい、「これはこうだ」「こうしなければ(ならなければ)ならない」というような大人の価値観を押し付けてしまう場合があります。これは子どもの成長にとっては逆効果です。その子の成長に合わせた方法で進める必要があります。
また、知育を頑張っているのに成果が見えないと焦りとストレスを感じてしまうかもしれません。大人にとって簡単なことであっても子どもにとっては簡単ではありません。そういうときは一度深呼吸をして、子どもを信じて見守りましょう。今はできなくてもいいんだというくらいの軽い気持ちで構えましょう。
幼児教育など他の子どもと一緒に行うと、どうしても他の子どもと比較してしまいがちです。しかし、比較する必要はありません。自分の子どもの成長に目を向けてあげてください。1ヵ月前の子どもと比べて今はどうでしょうか?きっと成長していますよ。
知育をやる以上、何もやらない場合と比較すると多少なりともお金はかかります。知育教育に通う、知育玩具を購入するなどの費用は子どものための投資と考えるしかないでしょう。
知育のやり方
ここでは、知育のやり方を簡単に紹介します。
- 幼児教育
- 知育教材
- 知育玩具
知育を本格に取り入れたいのであれば、幼児教育に通うことをおすすめします。知育に関して熟知しているプロがその子に合った教育プログラムを行ってくれるでしょう。お金はかかりますが、一番間違いのない方法です。
おうちの育児で取り入れたいのであれば、知育教材や知育玩具を購入するのもアリです。
知育教材や知育玩具も知育の考え方が取り入れられているので一定の効果はあります。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、大人側の与え方や関わり方を知っておく必要があります。
詳しくはこちらも読んでみてください。
まとめ
知育について解説しました。
脳の発達を考えると4歳頃までに知育に取り組む意義もわかったのではないでしょうか?
今後も知育のやり方など解説していきたいと思います。
コメント